「ノートPCとデスクトップPCのどちらを買えば良いのだろう」
PCの買い換えを検討している方や、新しくPCを購入しようとしている方の多くが悩むことです。
ライターとして3年間、自宅で仕事をしてきた筆者が出した結論は以下のとおりです。
- デスクトップPCとノートPCを「両方持つ」のがベスト
- どちらかに絞るなら「ノートPC」
今回は、デスクトップPCとノートPCそれぞれのメリット・デメリットや、上記の結論にいたった理由を解説します。
5分程度で読めるため、PC選びでお悩みの方は、ぜひご一読ください。
デスクトップPCとノートPCのメリット・デメリット
デスクトップPCとノートPCのどちらが自分に合っているのか考えるためには、それぞれのメリットとデメリットを把握することが重要です。ここでは、筆者が考えるデスクトップPCとノートPCのメリット・デメリットを解説していきます。
デスクトップPCのメリット2選
デスクトップPCの本体価格は、ノートPCよりも割安な傾向にあります。モニターやキーボード、マウスなどにこだわりたいのであれば、デスクトップPCを選んだほうが取得コストを抑えやすいです。
また拡張性は、デスクトップPCのほうがノートPCよりも優れているといえます。USB2.0やUSB3.0、HDMI、SDカードスロットなどの端子が、豊富に備え付けられているためです。
デスクトップPCのデメリット2選
ノートPCであれば、書斎やリビング、カフェ、コワーキングスペースなどさまざまな場所で仕事ができます。しかしデスクトップPCは、基本的に設置した場所でしか利用できません。
また停電すると使えないのも、デスクトップPCの代表的なデメリットです。台風や豪雨、地震などの自然災害で停電すると使えなくなるため、仕事が継続できなくなりクライアントや仕事仲間に迷惑をかけてしまう恐れがあります。
ノートPCのメリット2選
ノートPC最大のメリットは、持ち運びのしやすさです。
人によっては「朝は書斎、昼はリビング、夕方はカフェ」のように場所を変えたほうが集中できる場合があります。そのような方は、ノートPCをメインの仕事道具にして定期的に仕事場所を変えることで、集中力を保ちやすくなるでしょう。
また利用するために必要なスペースが少なくて済む点も、ノートPCの良いところです。書斎のような設置場所を確保する必要はありません。
ノートPCのデメリット2選
ノートPCに搭載されているディスプレイを見ながら仕事をすると、目線が下がって姿勢が悪くなりやすいです。姿勢が悪くなると「集中力が下がる」「腰を痛めやすくなる」などの影響が生じるといわれています。
またノートPCに搭載されているディスプレイやキーボードが故障すると、本体ごと交換する必要があります。基本的に壊れた部分のみを交換すればよいデスクトップPCよりも、交換や修理のコストが高くなりやすいです。
デスクトップとノートPCの両方持ちが理想である理由
デスクトップとノートPCの両方持ちが理想である理由は、以下の2点です。
- それぞれの長所を活かせる
- 片方が故障しても業務を継続できる
それぞれの長所を活かせる
デスクトップPCとノートPCの両方を所有することで、それぞれの長所を生かした利用が可能です。
わたしの場合、メインは拡張性の高いデスクトップPC(Mac mini 2018)にしています。フルHDの24インチディスプレイ2枚と、指への負担が少なく入力もしやすいキーボード(REALFORCE)を接続して、作業効率を高めるためです。
気分を変えて、書斎のスタンディングデスクやリビングのダイニングキッチンで仕事をするときは、持ち運びしやすいノートPC(Mac Book Air 2020)を使用します。
また空き時間を活用する際も、ノートPCが役立ちます。たとえば家族を病院に送っていったとき、ノートPCがあれば診察が終わるまでのあいだ、車の中で仕事を進められます。※診察の付き添いが不要な場合
片方が故障しても業務を継続できる
デスクトップPCとノートPCの両方がおすすめである理由の2点目は、PCが故障してしまっても業務を継続できるためです。
会社員であれば、PCが壊れても担当部署に連絡すれば代替機を送ってもらえます。事務所内にある予備のPCを利用できることもあるでしょう。
しかしフリーランスは、PCが故障した場合、自分自身で代替機を調達する必要があります。
仕事において「PCが壊れたので、納期に間に合いません」という言い訳は、基本的に通用しません。デスクトップPCとノートPCの両方を持っていれば、片方が壊れても業務を継続でき、クライアントに迷惑をかけずにすみます。
どちらか選ぶなら「ノートPC」がおすすめな理由
デスクトップPCとノートPCのどちらか一方しか購入できない場合は、ノートPCのほうがおすすめです。理由は、以下の3点です。
- 設置場所を取らない
- 停電しても使える
- デスクトップPCの代わりになる
自宅でデスクトップの設置場所を確保するのは、簡単ではありません。コロナ禍によるテレワークやリモート授業によって家族の在宅時間が増えたことで、仕事場所を確保するのに苦労している方は少なくないでしょう。
ノートPCであれば、デスクトップPCのようにまとまった設置場所を確保する必要はなく、好きな場所で仕事ができます。
また台風や地震などで停電しても、ノートPCであれば内蔵バッテリーの残量がなくならない限り継続して使用できます。
さらにノートPCは、外部モニターやキーボードを接続することで、デスクトップPCのように利用が可能です。とくにMac Bookシリーズには「クラムシェルモード」という機能があり、外部モニターやキーボードなどを接続した状態で本体を折りたたむと、デスクトップPC化できます。
一方、どれだけ工夫してもデスクトップPCをノートPCのように持ち運んで利用するのは困難です。
以上の理由により、どちらか一つしか選べないのであればノートPCがおすすめです。
理想の働き方に合わせてPCを選ぶのも方法
デスクトップPCとノートPCには、どちらも一長一短があります。どちらが自分に合っているかは、実際に使用してみなければわからない点もあるでしょう。
そこでおすすめなのが、PCを選ぶ前に自身が理想とする働き方を想像することです。
たとえば理想の働き方をイメージしたときに、ノートPCを抱えて自宅やカフェ、コワーキングなど、さまざまな場所で働いている姿が見えたなら「ノートPC」が適している可能性があります。
自宅にあるデスクで、ひたすらPCに向かって仕事している姿をイメージしたのであれば「デスクトップPC」を中心に検討するのが良いでしょう。
仕事は、人生の一部。そしてPCは、仕事にとって必要不可欠な道具です。デスクトップPCとノートPCの特徴を把握したうえで、自分自身の理想の働き方に合った選択を考えてみてはいかがでしょうか。
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